万が一親が認知症になったらどうすればよいのか

福祉

高齢の親がいる場合には、いつか認知症になってしまうのではないかと心配する人は多いのではないでしょうか。
特に一人暮らしとなると、認知症になってしまうことに対しあらかじめ備えを行うことで安心して暮らしていくことができるでしょう。
認知症になってしまう前に考えておくべきこと、また決めておくべきことなどを頭にしっかりと入れておきましょう。

親 認知症

キーパーソンになる人物を決めておく

まず最初に子供が複数人いるのであれば、誰が中心となり親を介護するのか、そのキーパーソンになる人物を決めておくことが大切です。
今後の世話をするにあたり要となる存在であることから、できる限りの知識がある方が良いです。
介護に対する意見を取りまとめた上で、世話生の方針を取り決めなければならないため、非常に大切な役割を担うことになります。
しかし介護や世話のすべてをキーパーソンに委ねるのではなく、しっかりと分担することが何よりも重要です。
できるだけ多くの人が関わることによって、世話の負担を大きく軽減することができるものの、キーパーソンはチームワークが良い人物、また世話が出来るように指揮しなければなりません。
仕事の負担はかなり重いものとなるため、責任感やストレスの耐性がある人の方が向いています。

早いうちに資産状況についても把握しておく

そして子供が知らない間に認知症になってクレジットカードで必要のないものを購入しているケースも多々あります。
このようなことから、早いうちに資産状況についても把握しておくことが望ましいです。
万が一発症した場合には適切な判断をすることができない状態になっています。
このような状態でクレジットカードや多額の現金を持たせる事は非常に危険なのです。
本人の資産や生活を守っていくためにも、クレジットカードやキャッシュカード等は、子供が管理しておくことが望ましいです。
加入している保険等についても、事前にその内容等について把握し、万が一の際に支払い等に該当する場合には保険金を申請することが大切です。
このような場合には、万が一の事情に理解があったり、フレキシブルに対応する職場に勤めていることで、安心して仕事や生活を送ることができるでしょう。
近年では高齢化が進んでいて、介護休暇、介護休業等の取得を促す企業も増加傾向にあります。

働き方に融通が利く職場に転職する

このようなことから、将来的に介護に時間を取られるのではないかと心配になっている場合には、できるだけ早い段階で、働き方に融通が利く職場に転職する、仕事を選ぶことも1つの選択肢になります。
介護離職を防ぐために様々な諸制度も設けられているため、これらの理解を深め、職場の担当者と話し合うことも大切です。

一人暮らしの高齢者に生じるさまざまな問題

特に一人暮らしの高齢者には、様々な問題が生じる可能性が考えられます。

火の不始末

その1つに挙げられることが火の不始末です。
物忘れや注意力が低下することで、日常的に様々なミスが見られるようになるはずです。
大きな問題にならなければ良いのですが、その中でも命の危険を及ぼすものが日野不始末と言えるでしょう。
コンロに火をかけているのを忘れる、暖房機器の切り忘れ等が発生し、火災に巻き込まれる可能性も大いに考えられます。
タバコを吸う習慣がある人、家に仏壇がある場合には、火の始末をしっかり行うように注意を払うようにしましょう。

外出の際の事故や行方不明、病気

そして外出の際の事故や行方不明、病気などが挙げられます。
家の近くであっても道に迷うようにもなるでしょう。
道に迷ってしまうと、暑い夏場であれば脱水症状を起こし倒れてしまったり、冬には阪大に携帯温床になる可能性も大いに考えられます。
注意不足によって転倒してしまったり、転倒による骨折等も考えられるでしょう。
信号や踏切の事故なども実際に起きていることから、外出の際の事故や徘徊などが十分な距離が必要です。
車を運転する人の場合には、重大な事故を発生させる前に、運転免許の返納を検討することも1つです。
代わりの交通手段として、タクシーやバスが使えないかどうかを確認しておきましょう。

お手洗いなどの排泄のトラブル

そしてお手洗いなどの排泄のトラブルも発生するようになります。
尿意をコントロールするのが難しくなり、失禁等を始めとし、排泄のトラブルが考えられるでしょう。
失禁してしまい汚れた下着を替えることができなくなり、そのままタンスに隠すこともあります。
また失敗してしまうのではないかと言う不安から、精神的に便秘が長引いて、腸閉塞などの深刻な病気に発展する可能性もあり得ます。
下剤の服用に失敗した場合には、便失禁につながる、下痢によって脱水などの副作用が発生することもあるため十分な注意が必要です。
排泄のトラブルに関しては、本人の尊厳を守る意味においても、生活する上で大きなリスクになることを覚えておかなければなりません。

まとめ

さらには食生活の乱れも大きな問題として取り上げられています。
軽度であったとしても同じものを食べ続けるなど、栄養バランスが崩れるケースは多くあります。
特に一人暮らしだと食生活に注意を払ってくれる人がいないため、栄養を摂取できないこともあります。
食生活においても注意するように見守ってあげることが大切です。

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