あん福祉会はどのような活動をしているのか

福祉

あん福祉会は、東京都に本社を置く福祉関係の団体です。
主に精神に障害を持った方への社会復帰を助ける目的で活動をしており、小金井の保健所を中心に結成されました。
先だって昭和63年に準備会が結成されましたが、立ち上げの際には市内の医師や近隣の福祉の関係者、ボランティアが協力をしています。
一般的にこのような団体は立ち上げから数年して団体となることが多いのですが、精神障害を持った方への支援という意味合いもあったことから翌平成元年に小金井市初めての施設が誕生し、あん工房共同作業所として設立しました。
現在はNPO法人として活動をしており、小金井市にとってなくてはならない施設の一つになっています。

あん福祉会の名の由来

また外観は一見すると通常のアパートのようであり、小金井の町並みに溶け込んでいるのが特徴でもあります。
あん福祉会の名は人名や地名などを使用しておらず、あいうえおの最初のあと最後のんという字を組み合わせており、すべての人に開かれ、いろいろな人が集まる場になるようにという願いが込められています。
さらにあうんの呼吸の意味合いもあり、いろいろな人が気軽に集まりさらに何かを創り出せるように、ということから作業所から工房へと名前が変化しました。
そのためあん福祉会は就労移行支援事業を行うあん工房と、精神障害の方向けのグループホームであるあんホーム、気軽に立ち寄ることができるカフェアン、そしてデイケアが主な活動内容となります。
就労移行支援として成り立っているあん工房は、地域社会で自立できるよう様々なプログラムが立案されています。
誰でも利用できるわけではなく、利用条件があり、精神外来に通院しさらに主治医の承諾や紹介状が得られる人となります。
入所したい場合は事前に各作業を見学して申し込みをする必要があり、期限もまた2年と定められています。

集中力を高める事務作業と、対人訓練となる飲食接客の2つが主な仕事

このあん工房では、集中力を高める事務作業と、対人訓練となる飲食接客の2つが主な仕事であり、事務作業では図書館内での新聞整理や書籍などの配架、書誌の入力となります。
対人訓練では直営のカフェアンにて喫茶作業を行っており、様々な人と触れ合えるのがメリットです。
どちらの作業もしっかりとサポートがつくので、安心して活動を行うことができるようになっています。
もちろん就労の支援であるため工賃として1日1000円が支払われ、昼食も無料で提供されます。
遠くの場所での作業では交通費も出るので、安心して活動を行うことができます。
目的をしっかりと持っている人向けであり、あん福祉会では個別に支援計画を作成するので、無理なく社会活動を行うことが可能です。

就労継続支援B型の特徴

就労継続支援B型では、喫茶作業や図書館配架作業のほか、公園のトイレを掃除する清掃作業、公園の門の開け閉めの作業、手作業などがあります。
季節ごとに行事が行われるほか、一泊旅行があったり地域のイベントに参加したりすることもあり、楽しく参加できるタイプのものになります。
防災訓練なども実施されるので、より社会と密接につながっており、社会に出た時に不安に感じることはありません。
就労移行支援と同じように継続支援B型も主治医の意見書などを提出し、市役所障害窓口に障害福祉サービス受給者証を申請しなくてはならないので、利用するにはあらかじめ様々な用意をしなくてはなりません。

精神障害のグループホーム

精神障害のグループホームは、あん福祉会の場合通過型となります。
日常生活を送るにあたって適切な援助を行うことで自立支援と社会復帰を目指しており、利用期限はおおむね3年と定められています。
個室での生活となりますが、交流室が設けられており、入居している人との交流が持てるように工夫されているのが特徴です。
適度にプライバシーを保ちつつ共同で生活することで徐々に自立できるようになっているのも魅力となっています。
入居条件は精神科に通院であり主治医の同意が得られる人、あん工房に週5回通所することができる人などとなります。
もちろんルールを守ることが前提であり、触法歴がある人は入ることができません。
なお、現在小金井市の施設の場合は男性の方が多いので、男性の入居を募集しており、女性の方は利用することが難しくなっています。

まとめ

あん福祉会は特定非営利活動法人であることから透明性が高く、利益を求めたサービスなどは行っていません。
ですがただ自立を支援するだけでなく、一人一人のスキルや目標に合わせて計画が立案されており、無理なく社会復帰できます。
仕事の紹介は行っていませんが、就職活動の方法や就職後の定着支援は行っており、長く支援をしている特徴もあります。
具体的にビジネスマナーを学ぶ講習会や模擬面接、履歴書の添削も行っているので、安心して就職活動ができるほか、日常生活においても作業を30分から4時間程度まで行っており、生活リズムが自然と整えるようになっています。
少人数での活動や生活となるので、人間関係が築きやすいメリットもあります。

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