スーパー銭湯のトリビア

スーパー銭湯

スーパー銭湯とは銭湯の一種であるものの、町中にある銭湯とは根本的に違います。
日本には「公衆浴場」と呼ばれる人々が利用できる入浴施設が各地にあり、それらは大まかに3つに分けられることが可能です。
1つは温泉、もう1つは銭湯、そして最後の1つがスーパー銭湯となります。

公衆浴場法によって基準が厳しく定められている

施設によっては源泉を用いていたり等定義があやふやになりそうなケースはありますが、国内で施行されている法律「公衆浴場法」によって基準が厳しく定められているので混乱する心配はないです。

その「公衆浴場法」によれば、まず温泉は源泉の温度が25度以上であること、また国が指定した成分が1種類でも規定以上の量を超えていることが温泉かどうかの基準となっています。

温泉といえば熱々のお湯を想像しがちですが、先述したように源泉の温度が25度以上であることと天然成分の有無が決め手となっているため、たとえ冷たくても2つの条件をクリアしていたら「温泉」として認められているのが実際のところです。
一方、銭湯は水道水などライフラインを使って意図的に沸かした温浴施設で、分類上は「普通公衆浴場」とされています。
都道府県によって差異はあるものの、入場料は400円から600円が相場です。

スーパー銭湯は「その他の公衆浴場」と分類されている

これに対してスーパー銭湯は「その他の公衆浴場」と分類されており、いわゆる健康ランドと銭湯の中間的な施設となっています。
とはいえその料金は健康ランドよりも安く、大人や子供といったように年齢別で異なっているものの、およそ900円から2000円が入場料です。
銭湯と比べれば高いですが、その高さに納得できる理由として多種多様な浴槽設備が挙げられます。
大雑把にまとめてしまうと、脱衣所と浴槽しかないのが銭湯ですが、スーパー銭湯はサウナやマッサージバス、岩盤浴にジェットシャワー、軽食コーナーなど設備が充実しているのが特徴です。
軽食コーナーに関しては飲食店でよく飾っている営業許可証もとい営業許可が必須になるものの、その設備の充実ぶりはレジャー施設のようで、家族向けとなっています。

車で往復30分のところから人が集まる土地に立地していること

実際に家族連れは多く、また150台から200台の車を駐車できるスペースもあります。
入場料と設備、そして駐車場がスーパー銭湯の条件ですが、もう1つ、

車で往復30分のところから人が集まる土地に立地していることが条件です。

これは膨大な水を確保しつつ、来店率を確保し、深夜まで営業しても迷惑がかからないことを考えているからに尽きます。
これらの違いは利用者には意識するものではありませんが、運営している側からすれば見過ごせないポイントです。

スーパー銭湯は休業要請の対象になったが銭湯は要請の対象外に・・

それは2020年3月あたりに顕著となり、話題にもなりました。
ずばり2020年から世界中で爆発的な感染を引き起こし、国内では2020年2月から流行をはじめた新型コロナウイルスです。
東京都は感染を封じるため、社会的生活や必需品を提供していない施設や店舗に休業をお願いしました。
これが俗にいう「休業要請」です。
当然ながらスーパー銭湯はこの休業要請の対象になったものの、銭湯は要請の対象外となりました。
こうなった背景には先述した違いが関わっています。

前者は入場料がおよそ900円から2000円もかかる分、サウナやマッサージバスなど場所によっては浴場以外の施設が併設しているのが特徴です。
反対に後者は支払うお金が600円ほどで、脱衣場と浴場しかなく、なおかつ町中にあります。
そこで休業要請のポイントになっている「社会的生活や必需品を提供していない施設や店舗」を踏まえれば、「銭湯のほうが人々の生活になくてはならない」と判断されたわけです。

実際に銭湯を毎日のお風呂代わりに使っている人もいるため、確かに休業を要請すれば衛生上の問題が起きてしまいます。

利用者が少ない時間帯を狙えば貸し切り気分を味わえる

新型コロナウイルスが収束しない以上、伸び伸びと楽しむことが中々難しいですが、それでも楽しみ方を挙げるなら浴場の広さです。
利用者が少ない時間帯を狙えば貸し切り気分を味わえるうえに、人目を気にせずくつろげます。

露天風呂がある施設では外の空気と風景を堪能することもできますし、少しでも利用者を確保するために食事処のクーポン券を発行するところもあるのでお得です。

勿論前者はないところはないですし、後者に至っては微々たるものですが、家族連れには助かるポイントになっています。
つまるところリフレッシュするための場所としてうってつけですが、注意しなくてはならないことも多いです。
例えば時間帯ではなく、施設そのものの利用者が少ないところは使いたくない理由が必ずあります。
それは雰囲気や設備によるものかもしれませんが、安易に足を運ぶのはお勧めしないです。

まとめ

それから利用者が多ければ多いほど、色んな人たちがいます。
周囲を顧みずにお喋りをしたり、他人に自分の入浴のルールを押し付けたりなど迷惑行為をしてくる人たちです。
そういった人たちに出くわしたりすれば気分が悪くなり、リフレッシュどころではなくなりますが、利用していくと必ず鉢合わせになる可能性があります。

スーパー銭湯 滋賀

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